イタリアミラノで盗難にあった出来事 その2

Dona YooによるPixabayからの画像

二度目の盗難事件が起こったのは、その1から1年ほど過ぎたころでした。ちょうど一年ほど経って気が緩んでいたというわけではないのですが、あれは今思ってもさらに手の込んだ手口でした。

ミラノ市内に車を駐車していて、同乗者と一緒に車に乗り込みました。車を発進させると横にボロボロの原付バイクに乗ったアラブ人と思われる男性が並走しながら指を差してきました。なんだろうと怪訝に思っていると車のタイヤがパンクしていることに気が付きました。

またたく間に私の車のタイヤからは大きな異音が発せられ、大きな音を出していました。それをバイクに乗ったアラブ人がしきりに指を差しているのです。パンクしているぞ、ということを言っているのだと思いましたが、以前の経験からこれは何か胡散臭いなと思いました。一旦アラブ人のことは無視することにし、パンクしたまましばらく車を走らせました。

しばらく走っていると、今度は赤いボロボロの原付バイクに乗った白人男性も並走してきて、しきりにタイヤを指差しました。私はわかっているというように手を横に何度か降り、それも無視することに決めました。

その時は予約したレストランに向かう途中で、5分ほどパンクしたタイヤのまま(騒音を出しながら)走ってレストランに到着しました。とりあえずレストランの前に一時停止し、同乗者に降りてもらってレストランにて待ってもらうことにしました。

レストランの少し先にちょうど駐車スペースがあったのでそこに車を駐車しました。その時、コンコン、と車を叩く音が聞こえました。サイドミラーを見ると最初に指さしてきたアラブ人が映っていました。彼はバイクにまたがったままです。どうやらアラブ人が車の後ろの辺りを叩いたようです。

私は車を降りるとすぐに車を施錠をしました。

「今警察に電話したぞ」とアラブ人はイタリア語で私に言いました。

「警察に電話したってどうゆうこと?」と私は聞き、数十秒ほど意味のわからない話をしていました。なぜこの男が警察に電話し、一体何の目的なのかさっぱりわからなかったからです。

その時背後でバイクの排気音がして振り返ると、さっき見た赤いバイクの白人男性が遠ざかってゆくのが見えました。振り返ってそれを見ていると、目の前にいたアラブ人もバイクのエンジンをかけていなくなりました。

一体今のはなんだったんだろうと思いましたが、ひとまず2人がいなくなったので少し安心しパンクの状況を見ようと車を回りこみました。

なんとそこにはパンクしたタイヤと、その向こうに少しだけ開いた助手席の扉が見えたのです。あれ?と思いましたが、時すでに遅し。助手席に置いていたはずの鞄がありませんでした。

どうゆうこと?ドアは施錠したはずなのに、と最初は理解できませんでした。

おそらくはまた今回も私の車をパンクさせて2人組の男はどこかで待っていたのでしょう。これは私の仮説ですが、アラブ人が運転手側の車の後ろをノックした際に、すでにもう一人の男が助手席側のドアノブをかがんで掴んでいたのだろうと思います。ドアにロックがかからないように。

そして私と意味のない会話(わざと意味のわからない話)をすることにより注意を反らし、その間に鞄を持って行ったということです。

いずれにせよ今回はさらに周到に仕組まれた犯行でした。タイヤをやられたら危ないとは思っていたものの、まさにプロの技という感じです。

結局また財布やら携帯やらいろいろが入った鞄ごと盗まれ、それ以後は携帯はズボンのポケットなどに身に付けて持ち歩くようにしています。

それ以来、約8年ほどスリや盗難などの被害はなく過ごしています。もちろんこれはイタリアに限ったことではなく発生しうる可能性のある盗難事件です。

皆様もお気をつけてお過ごしください。

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