ミラノ初夏の風物詩

ミラノ

イタリアは外出制限緩和に向けて少しずつ前進しています。

毎年4月末、5月上旬に向けてポプラが開花し、雪のようにフワフワと空を舞う姿を見ることができます。これにアレルギーを持っている方もいるようですが、個人的にはこの季節はとても綺麗でこれから暖かくなる予兆と共に初夏の風物詩とも言える風景です。

写真ではポプラがあまりはっきりとはわかりせんが、家の近くなら散歩してもよいということになり、最近はほぼ毎日のように散歩をしています。

日本もGWというのに自粛が続いているようですが、今まで当たり前にできていたことを有難いと感じるチャンスなのかもしれません。

ここを乗り切ればもう少しで明るい未来が訪れると良いのですが、まだしばらくは気を許さず気を付けてお過ごしください。

新しいことと興味

Дарья ЯковлеваによるPixabayからの画像

イタリアのロックダウンが始まって一月半以上が経過しようとしています。先行きの見えない日々の中、引きこもりを余儀なくされている人々はやはり食べること、お酒が好きな人は飲むことにバランスが傾いているようです。これはどうしても太りますね。

イタリアではやはりピッツァを良く食べるのですが、この時期はほとんどのお店も閉まっており、自宅で今までやらなかった料理にも挑戦する人が増えています。変わらず買い物にも並んで結構な時間と労力がかかるわけですが、ピッツァの元が品切れで見当たりません。

日本でもうどんやそばの麺を自作する方はまれだと思いますが、この時期イタリア人はやはりピッツァづくりに勤しんでいるようです。

人間とは何か新しいことに挑戦しないと興味もどんどんと薄れてしまうので、この機会に今までやっていなかったことを探してみるのも良いかもしれませんね。

私は新作の小説を書き進めています。これは昔からやっていることなのですが、気持ちも新たに取り組んでいます。

イタリアのブランド力

ミラノ 桜

ミラノにも春が訪れ、桜も美しく咲き乱れる良い気候となってきました。

しかしこのところのコロナウイルス一色という感じのイタリアです。この感染拡大の勢いだと5万人は到達するでしょうね。なぜイタリアでこんなに感染が広がったのかと話題になっていますが、やはり中国との関係の深さが挙げられています。

イタリアというのはブランド力の強い国民です。車、ファッション、ワイン、などなど付加価値を付けて他国にイメージを強調するのには長けた民族であるというのは否定しようがないでしょう。

ただこうした「ブランド」というものは、やはりそれなりに経済的に豊かなところでしかその能力が発揮されにくいため、圧倒的に急成長した中国とのビジネスが活発になっていたとしてもなんら不思議はありませんね。

私は家に引きこもり、今までできなかったことをコツコツと進めています。外出もホント、スーパーぐらいで少しずつ外に出たいという欲求が溜まってきました。春はそこまで訪れていますが、それを楽しめないというまだ冬の雰囲気を引きづっています。

イタリアの「女性の日」

ミモザ

3月8日イタリアでは「女性の日」ということで男性が女性にミモザの花をプレゼントする風習があります。

私もミモザを買ってきて自宅に飾ってあるのですが、この日はイタリアの歴史上でも異例の発令がされました。ニュースなどでも流れていますが、現在ミラノ市があるロンバルディア州を含む4州が危険区域に指定され、移動制限が発令しました。

かつてチェルノブイリ原発事故があった際にもイタリアでは休校、外出制限などの処置がされたそうで、今回のコロナウイルス感染拡大は異例の事態と呼べるものになってきました。

ありがたいことに安否を気遣う連絡をたくさんいただいておりますが、私のほうは元気に暮らしております。これを機に今までやりたくてもできなかったことに集中しようかと気分転換に努めています。

こうなってみると日常の有難さがよくわかります。 女性ももちろんですが、 皆早く落ち着いた暮らしに戻れるようしばらくはじっと耐えるしかないですね。皆様もお気をつけて。

イタリア人の親日度

succoによるPixabayからの画像
succoによるPixabayからの画像

全く誰も予想していなかったことでしょうが、イタリアではコロナウイルス感染者が今日時点で3000人を超え、感染症危険情報レベル2「不要不急の渡航は止めてください」 となりました。

日本でも騒がれておりますが、イベントの中止や学校休校、経済的にも困窮しています。

またヨーロッパではアジア人への差別もニュースになっています。私はイタリアに住んで14年ほど、アジア人差別というもの受けたことがなく、イタリアでは特に差別が少ないと認識していたので個人的にショックな出来事でもあります。

もちろん人間である以上いろいろな意味での差別というのはどこにでもありますが、やはりこうなってしまうと肩身の狭い思いをするのは当然かもしれません。

我々がヨーロッパ人を見て、どこの国なのかわからないのと同じように、こちらの人からすると外見でどの国の人かを見分けるのはかなり難しいことです。

ただ少し話をしてこちらが日本人というと、まさに手のひらを返したように親日感情を出してくれるイタリア人が多く、そうゆう意味ではこちらも暮らしやすい部分も多いのも事実です。

歴史上3国同盟を結んでいたことも関係あるのかもしれませんが、アニメや食文化の浸透などで身近に感じてくれるようです。

今はどこも厳しい状況ですが、できることをコツコツとやろうかと思っています。